オトナの階段

隠れ家サイト

視覚 触覚

生物模倣技術

2016/08/11

yamori
生物の特長をまねて新製品を開発します。

歴史は古く、レオナルド・ダ・ビンチが鳥やコウモリの翼をヒントに飛行機械を考えました。

1935年に米国でカイコガの幼虫がつくる絹糸に似せた合成繊維「ナイロン」が開発されました。

1940~50年代にスイスで、服や毛にくっつく野性ゴボウの実の構造から「マジックテープ」が開発されました。

1950年代に日本では、タコの吸盤を参考にして、「すべりにくいバスケットシューズ」が誕生しました。

1990~2000年ごろ、電子顕微鏡の普及で微細構造の研究が発達し、「材料系」が急速に展開します。

生地表面に細かい溝をつけて水の抵抗を抑えた「サメ肌水着」が誕生しました。

光りの屈折などで発色する仕組みを利用した「蝶ドレス」は染料を使わないので色あせません。

ヤモリの足の裏には、吸盤や粘着物質はありません。数億本に枝分かれした微細な毛が生えています。これをヒントに「ヤモリテープ」が開発されました。強く接着するのに簡単に剥がすことができて繰り返し何度も使えます。

機械系では、水中の魚を捕る時に水しぶきがほとんどあがらないカワセミのくちばしの形をヒントにトンネル出口での騒音の発生を抑えた「カワセミ新幹線」が開発されました。

建築系では、シロアリの巣の内部はトンネルが無数に広がっています。熱を効率よく排出できる構造で空調の電力消費を抑えた「アリ塚ビル」が開発されました。

動物の神秘の進化を暮らしに生かしています。

-視覚, 触覚